2023年4月より放送された、オリジナルTVアニメ『Opus.COLORs』。本作初となる大規模イベント『永茜高校学園祭~パスカラアートフェス~』が、9月24日(日)、パシフィコ横浜 国立大ホールで開催されました。物語の中心となる月見里和哉役・内田雄馬さん、多岐瀬響役・逢坂良太さんをはじめ、当日はメインキャスト17名が勢揃い。大賑わいを見せた昼夜2公演の模様を、詳しくお届けします!
豪華キャスト17名が大集結! 賑やかな学園祭がスタート
本作の舞台・永茜高校の学園祭を模した本イベント。ロビーにはアニメ本編に登場したパーセプションアートも展示され、多くのファンが足を止めていました。
特別衣装を纏ったキャラクタービジュアルをバックに、キャストが各ペアごと姿を現すと、客席からは大きな拍手が。ちなみに夜の部では、内田さんが逢坂さんに和哉のように飛びつこうとし、逢坂さんは手を差し伸べながらそれを受け止めるかと思いきや、直前でその手を引っ込めるという響のようなツンデレぶりを発揮。内田さんはそれにもかまわず、ニコニコ顔で肩に手を掛けるなど、各ペアらしい掛け合いが随所で見られました。
この日司会を務めたのは、お父さんコンビこと、月見里直輝役・福山潤さん、多岐瀬統梧役・鳥海浩輔さん。ふたりの仕切りから、まずはそれぞれご挨拶です。
昼の部の挨拶では、都築純役・花江夏樹さんが高校時代1年だけ在籍した伝説の美術部員だったことに触れながら、「盛り上がってるかー!?」と純さながら溌剌と会場に呼びかけ。すると難波道臣役・豊永利行さんは、「伝説の美術部員が暴走しすぎないよう、精一杯見張っておければと思います」と、道臣を思わせるフォローを入れます。また由羅拓海役・島﨑信長さんの「灰島伊織はパーセプションアートの未来です!」や、桐乃江麻秀役・鈴木崚汰さんの「桐乃江が来たぞ」など、作中名台詞が続々。そんな色濃いメンツのなかで、演じる斑鳩杏寿のように八代拓さんが胃をさすっていたり、「みんなの暴走を温かく見守りながら楽しんでいきたいと思います(笑)」と、登世康平役・山下大輝さんが役柄を映したかのような姿勢を見せたり、オープニングから楽しい雰囲気でいっぱいです。
昼の部はアーティストVSグレーダー対決! “相方を褒める”ご褒美タイムは爆笑の連続
最初に行われたのは、キャスト全員参加となったバラエティコーナー。昼の部では「寮対抗!パスカラクイズ!」と題し、アーティストチーム対グレーダーチームでバトルを行います。ルールは、ひとり一文字ずつ書いた答えで、7文字の正解を導き出すというもの。勝利チームには会場がある横浜名物「崎陽軒」のシウマイに加え、“負けたチームのパートナーから褒めてもらえる”ご褒美があるということで、普段なかなかないチャンスに両チームやる気十分です。
見学に回った中静理央役・小西克幸さんが双方を惑わせるなか、出題された1問目は「作品のなかで競い合ったコンクール名は?」。アーティストチームは「ス テ ア “レ” ー サ ー」と花江さんが誤回答、対するグレーダーチームも「“パ” “い” ア ケ ー サ ー」と、八柳真役・小野大輔さんと島﨑さんがミスしてしまい、両者無得点に。
2問目の「第5話で純が食べていたお菓子の名前をアルファベット7文字で答えてください」では、アーティストチームが各自早々に答えを書くのに対して、グレーダーチームは集まって相談する正反対の様子も。しかしアーティストチームは「p o p c o r “∞(インフィニティ)”」と織堂優一役・仲村宗悟さんがボケて、グレーダーチームも「P E q D E L N」と謎の単語を完成させてしまい、またまたどちらも失敗。
迎えた最終問題は、「本日、9月24日に誕生日を迎えたキャラクターは誰でしょうか?」。ファンはもちろん、キャスト陣も全員答えは分かっているようで、「はいじまいおり」と正解が出揃います。……かと思いきや、ここで内田さんの「じ」が「ぐ」に見えると指摘が入り、アーティストチームは大慌て! 一方グレーダーチームも、榊知陽役・古川慎さんがカタカナで回答していることに審議が入り、より正解に近いほうを会場の拍手で決めることに。結果、グレーダーチームが勝利を収めることとなりました。
対決を終え、アーティストが相方のグレーダーを褒める時間に突入。するとトップバッターの由羅大樹役・岡本信彦さんが、突然踊りながら「♪早く(小野)Dさんの褒めたいところを言いたい〜」と歌い出し、小野さんもこれに乗っかる展開に! 最後には「優しい」「ありがとう、嬉しいです」と会場をほっこりさせたものの、笑いを掻っ攫ったこのボケに続くのはツラい……と苦しむ、灰島伊織役・梅原裕一郎さん&島﨑さん。しかしこのペアも流れを引き継いだのち、梅原さんが「いつも優しくて、僕にとっての“ファムファタール”だ」と褒め倒すと、伊織のキラーフレーズを浴びた島﨑さんは、ハートを撃ち抜かれ倒れ込んでしまい、再び一同は大笑いするのでした。
3番手の内田さんは、超至近距離に迫ってきた逢坂さんを真摯に褒め始めるのですが、なんと後ろに座っていた御来屋楓役・中島ヨシキさんがふたりのちょうど間でカメラに抜かれるという、ミラクルが発生。中島さんがサービス精神満点のリアクション芸をし続けるなか、「これからも一緒に頑張ってくれますか?」という内田さんに、逢坂さんがハグを返してこれまたほっこり。その後も花江さんが豊永さんに「泳ぐのが上手い!」、八代さんが古川さんに「胸の厚みが好き」と、思わぬ一面を褒めたり、「いい時計持っているよね」という中島さんに鈴木さんが「それ俺に対する褒め言葉なの!?」とツッコんだり、「すんごくいっぱい食べます!」という仲村さんに山下さんが「うんっ!」と元気よく返したりと、キャスト陣の仲の良さが伝わってくる時間となりました。
夜の部では、各ペアでアート制作に挑戦! 芸術性に富んだ作品が続出!?
一方夜の部では、「いろんな道具でパスカラアート!パスカラお絵描きゲーム!」を実施。こちらはペアごとに、SNSでお馴染みの“右左どっち?”で決めたお題を、4分間で描くというバトルです。ポイントは、一風変わった道具やキャンバスを使用するところ。お手伝い役の小西さんが持つスマートフォンのカメラを通し、“右左どっち?”でテーマを決めた7ペアは、早速制作を開始。作品同様、アーティスト役キャストが実作業を担当し、そんな相方を各グレーダーが献身的にサポートしていました。
1番手となった八代さん&古川さんペアは、「恋愛」がテーマ。白ジャケットをキャンバスに、逞しい背中に恋をした顔を、古川さんをモデルに描きます。
花江さん&豊永さんペアのテーマは「孤独」。白い靴の片方を赤く染めてアシンメトリーにし、道具のスプーンも使って、ランチ中に喧嘩したふたりを表現しました。
発表前から場をざわつかせていたのは、「ロック」がテーマの岡本さん&小野さんペア。白いパンツのウエスト部分に動く魚のおもちゃを挟むなど、独創性溢れた作品に、キャスト陣も「インパクトが強すぎる!」と大笑い!
一方、中島さん&鈴木さんペアは、アート分野でも才能を発揮する中島さんだからこそといえる作品をお披露目。テーマの「友情」を元に、帽子に青空を描きつつ、楓&麻秀のキャラクターカラー、さらに友情の“辛さ”を唐辛子のおもちゃでプラスしていました。
続く梅原さん&島﨑さんペアは、「哀愁」というテーマから着想を得て、靴下で枯れかけの木を表現。拓海を彷彿とさせる島﨑さんの熱烈プレゼンが、作品の魅力を後押しします。
キャンバスとして与えられたウクレレだけでなく、テーブル全体を使ってテーマの「カオス」を表現したのは、内田さん&逢坂さんペア。内田さんは手のひらを使って大胆にアートを仕上げ、ふたりと和哉、響の4人の名前も入れたと、笑顔が光っていました。
トリを飾ったのは、仲村さん&山下さんペア。白Tシャツの背中にテーマである「勇敢」な人物を描きながら、前面の胸元にはどことなく見覚えのあるワニのワンポイントも。その攻めた姿勢が勇敢だと賛辞が送られます。
ちなみにプレゼン中には、福山さんが「ロックだけに、“ロック”なもんじゃない」、鳥海さんが「ハットだけに“ハッと”しました」などと、見事な合いの手を入れ、流石の司会ぶりで盛り上げます。
拍手による投票では、岡本さん&小野さん、中島さん&鈴木さん、内田さん&逢坂さんの3ペアによる決選投票にもつれ込み、岡本さん&小野さんの優勝が決定。見事ジェネラルズとしての威厳を保ったふたりには、本作サムネイルアートを担当するアーティスト・大森友佳さんに、オーダーアートを描いてもらえる権利が授与されました。
朗読劇(昼の部):和哉&響がペア解消のピンチ!? 「まだまだ響と一緒に描きたいんです!」!?
バラエティコーナーを終え、始まったのは朗読劇。直輝&統梧による幕間劇から、観客は『パスカラ』ワールドへと誘われます。
昼の部で描かれたのは、和哉&響ペアに起こったある日の騒動。和哉が、響と関係修復できた1学期を振り返りながら、ふたりで初制作したパーセプションアートへの想い、そしてその作品を亡き両親に見てほしいとこぼすモノローグから、和哉&響で歌う『DOUBLE TONE』を披露します。
曲が終わると、今なお過去作品に思いを馳せる和哉に、響はやや呆れ気味。つれない態度に和哉はしょげるのですが、響が去り際「お前の力を買っている」と珍しく褒めてくれたことで、一気に気分が上昇。そんな和哉と合流した純、道臣、康平も、いつもながら響のことで嬉しそうにする彼を、微笑ましく思っている様子です。“名実ともに響のパートナー”などと太鼓判を押され、和哉は「今なら響に家を買えそうな気分……!」とますます自信を覗かせます。
けれどここで、素直な優一から鋭い指摘が。響は過去のコンクールで伊織と組んで優勝しており、これまでも和哉以外のアーティストと組んできていること、また、高校を卒業したら和哉と組めないのでは?と現実を突きつけ、和哉は途端に意気消沈してしまうのでした。
一方アーティスト寮では、卒業制作を見据えた伊織をきっかけに、響を除く3年生が集結。そこに落ち込んだ様子の和哉が通りかかり、心配する杏寿の問い掛けで、和哉は事情を説明します。楓や麻秀など経験豊富な先輩たちから、「パーセプションアートは基本的に不特定多数のパートナーと組むもの」と客観的な意見を告げられ、さらに「強いて言えば、響にとっての真のパートナーは伊織では?」という声も飛び出し、和哉はますます自信を喪失……。
そこに登場したのは、嫉妬の炎を燃やしながら、一連の様子を盗み見ていた拓海です。拓海が言うには、響がジェネラルズの理央から呼び出されているとのこと。和哉の心情を見抜いている知陽と伊織から、「響は理央を運命のパートナーに選ぶのでは?」と焚き付けられた和哉は、パニックに! ふたりにからかわれたことにも気づかず、響の元へと急ぎます。
ジェネラルズのサロンに3人と響が揃うなか、駆け付けた和哉は、「響と一緒に描いた、あのパーセプションアートが好きなんです!……大好きで大切な作品を、響と一緒に増やしていきたいんです!」と、理央に専属契約しないでほしいと懇願。困惑する響にも、勝手な言動を謝りながら、「お前が組んで良かったって思えるようなアーティストになってみせるから、見ててほしい。待ってろとは言わない、せめて、チャンスをくれ!」と必死に訴えかけます。
そんなふたりの様子に、とうとう吹き出す理央。実は響と理央は、事務手続きのやりとりをしていただけだったのです。誤解が解けて安堵した和哉は、改めて響に、卒業後大人になっても自分と組んでくれたら嬉しい、と本心を伝えます。すると響から返ってきたのは、「俺も好きだよ」という言葉。「お前と描いた、あのパーセプションアートのこと。お前と、同じ気持ちだよ」という響のストレートな言葉に、感極まった和哉は、「響に家を買ってやれるようになるまで頑張る!」と斜め上の発言。これには響もまったく真意が掴めず、客席からは笑い声が漏れていました。
朗読劇(夜の部):「しばらく、会うのよそっか」 純&道臣が、まさかの疎遠に!?
一方夜の部の朗読劇でフィーチャーされたのは、純&道臣ペア。ふたりを自分の背中を押してくれるかけがえのない存在で、“最高の親友で、最高のペア”と称する和哉の語りを経て、夜のみの披露となったふたりの曲『Donuts Scope』をデュエット。
場面が変わって始まったのは、和哉、純、杏寿、楓、優一のアーティスト組に、康平を加えた“すき焼きパーティー”。麻秀の名前を耳にするや憤怒する楓に一同が怯えたり、そんな彼を康平がいとも容易くあやしたりしながら、和哉作のすき焼きをみんなで囲みます。けれどこれに使った松坂牛が、純が道臣の部屋から無断で拝借してきたものであることが発覚。いつものことと楽観的な純でしたが、松坂牛となれば話が違うと周りには不安が過ぎり、和哉から早く謝るよう促された純は、道臣に渋々電話することに。
「道臣の器は太平洋よりデカいんだよ?」と揺るぎない信頼を見せる純でしたが、予想に反して、道臣はどことなくそっけない態度。いつもと違う様子を感じ取った純は、道臣を問い詰めるのですが、麻秀からの圧を理由に「しばらく、会うのよそっか」と電話を切られてしまうのでした。
これまでどれだけ自由奔放に振る舞っても、自分を受け止めてくれていたはずの道臣と、「疎遠になって、拗れに拗れた和哉と響の二の舞になるのだけは絶対にやだっ!」と純は大騒ぎ。困った和哉たちに相談を持ちかけられた響も、良いアドバイスは浮かばず、一緒にいた知陽からは茶々も入るなか、伊織から和哉に着信が。「あいつには関わるなって言ったよな?」と、一気に不機嫌になる響を誤魔化しつつ、和哉は伊織に助言を求めます。すると伊織は、親戚同士という切っても切れない縁を持つ者に話を聞いてみるよう、拓海の元を訪ねることを提案しました。
ジェネラルズも居合わせたサロンで、由羅兄弟に事情を話す和哉たち。純は「道臣は自分と友達でいるより、グレーダー専攻で上手くやるほうが大事なのか……」と、普段は見せない子供のように拗ねた様子です。けれど大樹や和哉から「道臣はそんなふうに考えたりしないはず」「ふたりの気持ちは同じ」と言葉を掛けられ、一念発起。「道臣は僕のものだとか思ってたし、実際、ほぼ僕のものなんだけど!」と前置きしつつ、「男見せる!」「きっちり筋通す!」と、ある人物の元へ……!
その人物とは言わずもがな、グレーダー専攻を率いるひとり、麻秀でした。万一に備え、楓、そして楓と麻秀を止められる優一&康平の二段構えで、和哉も純を見守ります。そんななか、純は麻秀に「道臣を! 僕にください!!」と堂々宣言。そこから楓と麻秀の衝突も勃発し、場は騒然とするのですが、それでも純は引こうとせず、道臣と仲良くするために先輩たちを説得するのも自分の責任だと言い張ります。
そんな純の決意を聞いていたのは、騒動の発端となった道臣でした。戸惑う道臣は騒ぎが起こったことを謝りつつ、純と距離を置こうとした理由は、グレーダー専攻で肩身が狭いからではないと説明。何でも、松阪牛をもらったテコンドー道場の合宿で、中学生に負けてしまった不甲斐なさから、しばらく道場通いをして自分を鍛え直そうとしていた、というのです。カッコ悪くて理由を言いづらかっただけだったことが判明し、純の勘違いは無事解決。大団円となりました。
改めて純とふたりきりになった道臣は、松阪牛の件は怒っていないとしながら、減量後に一緒に食べたかったという寂しい気持ち、また純が「美味しそうに食べるところを見たかった」と本音を明かします。すると純も、道臣に嘘をつかれて寂しかったと告白。和解したふたりは、すっかりいつもの雰囲気に。自分の前ではわがままに振る舞う純に、道臣は微笑ましそうな視線を送るのでした。
幕間劇では、息子たちの成長を見守る、ふたりの父親の姿も
昼の部の物語では、1年生組と3年生組、それぞれの雰囲気が楽しめつつ、響とこの先も制作をしていきたいという、和哉の熱意を感じることができました。また夜の部では、珍しく行き違い、寂しかったという本音を伝え合った純と道臣の様子から、和哉の言うとおり、ふたりが“最高の親友で、最高のペア”であることが伝わってきます。
そんな朗読劇の前後には、和哉の父・直輝と、響の父・統梧による幕間劇も。
昼の部では、学園祭を通してパーセプションアートの普及を実感する統梧の前に、霊となった直輝が登場。統梧は久々に再会した亡き親友から、今日は来られなかった和哉と響の母親たちの近況を聞きます。また直輝は、息子たちはもちろん、もうひとりの教え子・伊織の成長も、誇らしく感じている様子。統梧の言葉からも子供たちへの愛情が窺え、パーセプションアートの生みの親であるふたりは、パーセプションアートの若き担い手たちとその未来に、期待を膨らませるのでした。
また夜の部では、直輝が観客も巻き込みクイズをしようと提案。「パーセプションアートの生みの親 直輝&統梧が送る、純度100パーセント公式親世代クイズ」と題し、直輝と響の母が幼馴染みであること、また統梧は永茜芸大で先端芸術表現学科に通っていたことなどに触れながら、夫妻2組の過去が語られます。
当時すでに感覚芸術の構想を持っていたという統梧は、直輝の作品を見て力を貸してもらいたい!と、大学中を探し回ったそう。一方直輝は、初対面の自分をスマートに勧誘してきたという統梧の第一印象を、「笑顔が爽やかなイケメンにナンパされた気分だった(笑)」と振り返るのでした。
「和哉がひとりぼっちになっていなくて安心した」という直輝は、寂しさも少し滲ませながら、「和哉や響くんももちろんだけど、統梧にも、笑っていてほしかったから」と、一人残された親友のことも気に掛けます。最後に直輝が、残してきた母親ふたりへの伝言を聞くと、統梧は「たまには子供たちの夢の中に登場してやって」とお願い。直輝はこれに笑って「今度は夢のなかで、家族みんなで会おう」と約束し、ふたりは再び別れるのでした。
各ペアの色が光った『パスカラ』メドレーステージ
イベントも終盤に差し掛かり、ここからはキャラクターソングメドレーの時間に。トップバッターとして披露されたのは、杏寿&知陽の『++ Grid ++』。繊細な杏寿とミステリアスな知陽による絶妙な距離感を、八代さんと古川さんが表現します。
そこからステージの雰囲気はガラリと変わり、楓&麻秀の『NOVA』へ。重低音が響くヒップホップテイストの曲を、中島さんと鈴木さんが力強いラップを交え、まるでバトルしているかのように歌い上げました。
ノリの良いチルなサウンドで楽しませてくれたのは、優一&康平の『Make it POP!!』。仲良しコンビのふたりらしく、仲村さん、山下さんがアイコンタクトを交わしながら会場を盛り上げ、最後にはグータッチも。
伊織&拓海による『EVOCATIVE』は、クールでスケールの大きい一曲。梅原さんと島﨑さんの伸びやかな歌声からは、伊織と拓海の意志の強さが感じ取れ、心に訴えかけるものがありました。
さらに大樹&拓海の『SCRAP-BOOK』では、本音を明かし合う由羅兄弟の様子を、岡本さんと島﨑さんが微笑ましく見せます。
メドレーラストの1曲として、昼公演で歌唱されたのは、和哉&純&道臣による『Talk Party Time』。内田さん、花江さん、豊永さん演じる仲良しトリオが、会場を明るく色付けていました。一方夜公演では、本作エンディング曲でもある和哉&響のデュエット『New frame』を披露。内田さん、逢坂さんの美しいハーモニーが、ホール中に響き渡りました。
豪華メドレーが終わると、全キャストが再び登壇。内田さんは一同を代表して挨拶を行い、夜の部では「今日は楽しかったですか〜!?」と問いかけながら、「“あなたの世界は、何色ですか?”と自分らしさを探す本作から、僕自身元気と勇気をもらいました」とコメント。集まったファンへ感謝を伝えると共に、「今後も作品を楽しんでいただき、自分と自分の周りにいる、いろんな“色”を持つ仲間たちを、大切にしてください!」とメッセージを贈りました。
イベント最後は、本作のオープニング曲『SHINY』を全員で合唱。ジェネラルズトリオと父親コンビが盛り上げるなか、各ペア1フレーズを歌い繋ぎ、温かな拍手に包まれながら、昼夜共に閉幕となりました。